新型インフルエンザについてのまとめ
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新型インフルエンザ:重症化リスクが高い人の対処法
新型インフルエンザの流行が始まり、10月にも第1波のピークが来る可能性が高まっている。ほとんどの人は軽症で治るが、重症化のリスクが高い人たちはどうしたらいいのか。対処法をまとめた。【江口一、永山悦子、河内敏康】
◆小児…脳症の兆候見逃さない
6歳以下に多く、急速に病状が進む急性脳症に要注意。発熱などに加え(1)呼びかけに答えないなど意識レベルの低下(意識障害)がある(2)けいれんが続いたり、けいれん後に意識障害が残る(3)意味不明の言動--があれば医療機関を早く受診する。小児科が望ましい。
一部の強い解熱剤は脳症を重症化させるので、家の置き薬を勝手に服用せず、必ずかかりつけの医師に相談する。
脳症に限らず、小児は全般的に入院の割合が高いので、子どもに重症化の兆候がないか気をつける=表<右>参照。
◆妊婦…一般病院で受診を
妊婦や授乳中の女性で感染を疑う症状があったら、かかりつけの産婦人科に直接行くことは避け、地域の一般病院にあらかじめ電話した上で早期に受診する。妊婦から妊婦への感染を防ぐためだ。
治療薬タミフルは発熱、のどの痛み、せきなどの症状が出てから48時間以内の投与が有効で、世界保健機関(WHO)は感染が疑わしい場合、検査結果を待たずに服用するよう勧めている。
おなかの中の赤ちゃんに対する安全性について、日本産科婦人科学会は「米疾病対策センターによれば有害な副作用の報告はない」と説明。母乳を介した感染例は報告されておらず「母乳は安全」との見解だ。
◆糖尿病患者…血糖値下げて
血糖値が高いと血中の白血球の機能が落ち、免疫力が低下する。治療や生活習慣の改善で血糖値を低く抑えていれば、重症化の心配は少ない。
日本糖尿病学会理事長の門脇孝・東京大教授は「血糖値の管理を徹底し、合併症を起こさないように心がけることが大切だ」と話す。
重症化しやすい糖尿病患者は、合併症(腎症・心不全・呼吸不全)のある人▽極端な高血糖状態や低血糖状態を繰り返すなど代謝機能が落ちている人 ▽1型糖尿病の小児患者▽ステロイドや免疫抑制剤により血糖状態が悪い人--など。専門医は「治療中断中の人や血糖状態の良くない人は、この機会に主治医 に相談して」と呼びかけている。
一方、リスクがそう高くない糖尿病患者も、感染したら早く治療を受け、血糖値を速やかに下げることが必要。一時的に血糖値が急上昇した場合はインスリン注射による治療も検討する。
◆透析患者…タミフル服用量注意
腎不全など腎機能が低下している透析患者は、免疫力が落ちているため、特に注意が必要。まず感染しないことが重要で、手洗いやうがいを行い、栄養や睡眠を取って抵抗力を落とさないよう体調管理に十分気をつける。
感染したら、透析室に入る前にスタッフに伝える。他の透析患者とついたてで隔てたり、時間をずらすなどの対策が必要だからだ。
新型インフルエンザにはタミフルが有効とされるが、透析患者の場合、服用量は「5日間で1錠」。予防の際も同様だ。救急外来などかかりつけ医以外で受診する場合は、自分が透析患者であることを医師らにきちんと伝えることが必要だ。
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厚生労働省はこのほか、重症化に注意が必要な人として、ぜんそくなど慢性呼吸器疾患のある人▽慢性心疾患のある人▽ステロイド内服などによる免疫機能不全の人▽高齢者--などを挙げ、発症時の対応について医師と事前に相談しておくよう呼びかけている。
また、日本がん学会はがん患者に対し「免疫状態が十分でない人が多い」として、より一層の感染予防対策などを促している。
◇こんな症状は危険!
WHOによると、世界の重症例の約40%は健康な子どもや50歳以下の成人。持病の有無にかかわらず、すべての人が「重症化の兆候」に注意するよう呼びかけている。
【重症化の兆候】
・通常の活動中や、休んでいても呼吸が荒い
・呼吸困難
・顔がそう白になる
・血たんや、着色したたんがでる
・胸の痛みがある
・精神状態が変わってしまった
・3日以上続く高熱
・低血圧
・小児では、注意力散漫、起床困難、遊びへの興味の減退など
◇かかってしまったら…
Q どこの病院を受診すればいい?
A <1>発熱患者を診療する医療機関が分からない→保健所などに設置された発熱相談センターに電話相談
<2>発熱患者を診療する医療機関が分かる→医療機関に電話し、受診時間などを聞く。電話せずに行かない
<3>慢性の持病がありかかりつけの医師がいる→医師に電話して受診時間などを聞く。電話せずに行かない
<4>妊娠している→産科医に電話し受診する医療機関を紹介してもらう
<5>呼吸が苦しいなど病状が重い→早く入院設備のある医療機関を受診する。必要なら救急車を呼ぶが、必ずインフルエンザの症状があることを伝える
Q 熱が下がったら外出していい?
A 感染力は残る。少なくとも下がってから2日目までは外出しない。またインフルエンザと診断されたり周囲で流行していれば、発熱などの症状がなくなっても、発熱やせき、のどの痛みなど、症状がはじまった日の翌日から7日目までは外出しない。
※厚労省の電話相談窓口(当面の間)の受け付けは平日午前10時~午後6時。電話03・3501・9031、ファクス03・3501・9044。 同省新型インフルエンザ関連対策ホームページ内に都道府県の相談窓口一覧を掲載。アドレスは http://www-bm.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430‐02.html

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